山形県は新専門医制度の研修病院として基幹施設2施設、連携施設12施設が認定されています（平成29年10月1日現在）。山形大学医学部附属病院など精神科病床をもつ総合病院では身体合併症例、リエゾン・コンサルテーション、修正型電気けいれん療法などを十分に経験できます。公立の精神科病院であるこころの医療センターでは、児童専門病棟や医療観察法病棟を備えており、重度の症例についても十分な研修が受けられます。精神科救急においては、村山、置賜、庄内・最上の3ブロック毎の月別の救急当番病院が指定されており、患者搬送や受け入れが円滑に進むようにシステムが構築されてきました。また、「山形県精神科医の会」や「山形精神神経医学研究会」などを通して精神科医の交流や症例発表などが積極的に行われています。（文責　山形大学医学部付属病院　林　博史）